性犯罪の被害者は、被害について打ち明けられない。

性被害を打ち明けられない はじめに
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いざ、元オットの悪行の数々をブログに書き記そうと思い立ってからも、
悶々として、二年近く経過しました。

・・・人の悪口を書きたくない。昔を振り返るより、今を大切にしたほうが良くない?

→今までずっとその考え方で頑張ってきたけど、状況は良くならなかった。
などと、相変わらずグルグルと考えて、そして、気分が悪くなり、寝込んでしまう、を繰り返します。

これはメンタルブロックというものか?
それとも、新しいことを始めるのが苦手なのか?
いずれにしろ、それだけ、傷が深くて複雑だということ?
等々、ぐるぐるグルグル・・・。

これから記述していく元オットの悪行は、20~40年ほど前のことで、「いまさら?」と思われるかもしれない。

けれども、被害者にとっては、何年経っても「終わった話」では無いのです。

「終わった話」にするためには、ここで、バーーンと打ち明けたほうが良いのでは?とも考えたり。

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自己責任だと思い込み、自分を責め続けてきた。

自分自身を「被害者」と認めるのをずっと避けてきました。

いや、被害者であることには間違いないんだけれど、被害者意識を持ちたくないっていうか、言い訳にしたくないっていうか。

自分の人生を自分で作っていくためには、人のせいにするのではなく、全て自己責任だと思っていたからです。

元オットとの結婚を決めたのも、自己責任だから仕方がない。・・・と。

けれども、数年前、10年ぶりくらいに、離婚裁判の時にお世話になったフェミニストカウンセラーさん(弁護士さんから紹介していただきました)とお話しする機会が有り、

「でも、それは、あなたが中学生の時に、先生(=後のDV元オット)からの性暴力が有ったからでしょ? それを払拭するためにプロポーズを受け入れた、って言ってたでしょ?」と言われ、

「ああ、確かに、そうだった…」と、はっきり認めることができました。

40年近く前に、元オットからの被害を受け、以降ずっとモヤモヤを抱えていたのでした。
(結局、結婚しても、そのモヤモヤは解消されないまま、DVの恐怖へと変わりました。)

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被害に遭ったことを認めたくない気持ち

被害を受けている当時(中学生の時)は、先生(=後のDV元オット)の言動(実際は少女ワイセツ)が、私にとって初めて体験することばかりで、どう対処したら良いのか分からなくて、「人に相談する」ことすら思いつきませんでした。

大人との恋愛は、こういうものなのだろう、と自分を納得させようとしていました。

高校・大学へと進学し、心が成長していくにつれて、「27歳の男性教師に手を出される中学生女子って、恥ずかしいことなんじゃないか?」と認識していきます。

しかし、自分の心を守るために、「性暴力の被害に遭った」ということを認めたくなくて、モヤモヤと葛藤し続けました。

  • 性暴力の被害者は、自身の被害を認識するのに、時間がかかる。
  • ようやく認識できたとしても、被害に遭ったことを恥だと考えているので、公にすることができず、人にも相談できない。
  • 心の傷は、ずっと残ったままである。



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被害に遭ったことを人に言えない

私が中学時代に先生(=後のDV元オット)からの性被害に遭ったことを初めて打ち明けた相手は、
今から15~20年程前の離婚裁判で担当してくださった弁護士さんです。
そして、上述のフェミニストカウンセラーさん。

裁判の書類にも記述しました。

上記を除くと、私がこの体験を人に明かすのは本ブログが初めてであり、被害に遭ってから35年以上、経過しています。


中学時代、母には「先生と付き合う(交際する)ことになった。」と報告しました。
V先生から、愛の告白もなく「付き合っている」?参照)

また、中3の時、「先生と付き合ってる」ことを友人一人に打ち明けました。

その後、21歳の時に出逢った彼氏と交際を始める時に、彼が「お互い、過去のことを嫉妬することの無いよう、今までの恋愛遍歴を白状しておこう」と提案してきたので、私は先生との交際(実際は性被害なのに無自覚)のことも話しました。
(その時、彼は、「えっ?学校の先生と?」と、少し引いていました(苦笑)。当然の反応だと思います。彼とは、その後、数年間、本当に楽しい良いお付き合いをしました。)

しかし、母親やこれらの知人たちには、さすがに、先生から「身体を触られた」ことまで、言えませんでした。

性犯罪の加害者は、狡猾である。

性犯罪の加害者は、被害者が恥と感じて言えない心理を巧く利用していると思います。

また、被害者には「言っても信じてもらえないかもしれない。」という気持ちも有ります。

元オットのような加害者は、口がとても達者で、人を言いくるめるのが巧い。

なので、本当のことを言っても却って攻撃に合うかもしれないと思い、被害者は口をつぐんでしまう。

昨今、インターネットのWebニュース等で、性暴力、虐待(いじめを含む)、パワハラ、DVなどの記事を見かけると、胸が苦しくなります。

被害者に対して、嘘つき呼ばわりするヤツも見られます。いやいや、ちょっと考えてみてよ。どうして被害者が、そんな屈辱的な嘘をつく必要がある?

売名等の為と言うなら、もっと別の方法があるだろう。自分を辱めるような嘘をつくことは考えられない。むしろ、嘘つき呼ばわりしているヤツのほうが、そういう思考の持ち主であるから、要注意人物だ。

被害を訴えるのは、加害者が正しく罰せられること、悪人をきちんと罰し、暴力の無い平和な世の中の実現に貢献することが目的だと思います。

また、これらの犯罪は隠れた場所で行われるので、立証が難しい。
証拠が無いから立件できないというのは、本当に理不尽だと思います。
目撃者はご協力くださいますよう、切にお願い申し上げます。
それと、時効は撤廃されてほしいです。

法律の改善を望む

ところで、ちょっとググってみたら、こんな記事がヒットしました。


性犯罪の加害者には重い刑罰を科してほしいと、私は常々思っているのですが、
この記事によると、性犯罪を重罰化することで犯人を無罪にしてしまうリスクが有るのだとか。

それを防ぐためにも、この記事に有るように、アメリカの諸州で行われている「容疑者が『合意があった』ことを証明しなければならない」法律になれば良いなと思います。

少女わいせつの場合は、合意もへったくれも無いと思うのですが・・・。

社会の末端にいる私は、法律の制定に直接関わることは難しいですが、自分なりに何かできることを見つけて実行していきたいです。小さなことからコツコツと!

この記事は、3回セットのVol.3で、
Vol.1,Vol.2も良い記事です!


ELLEって、単なるオシャレ雑誌という認識だったのですが、女性のための雑誌なのですね~。
長い歴史もあって、信頼できる老舗というポジションの雑誌なのだな、と思いました。


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