夜景を見に行こうと誘われる
中学2年の秋〜冬頃の話です。
部活帰り、友人たちと、時々、V先生(後のDV元オット)に車で家まで送ってもらうようになり、私が最後に車を降りることが多かったと思う。
ある時、V先生が「夜景、見に、連れてったろか?」と言う。
先述(車のことなど)したように、ウチの家には自動車が無かったので、夜景を見に行くのは初めてだった。
その頃、父が入院していたので、「病院まで連れてったる」というのも有った。
食事(簡単な軽食)に誘われたこともある。
夜景の見えるスポットも数ヶ所、ドライブとして行った。
「付き合ってることは内緒にしとこな。」
そんなことが数回あり、ある時、車の中で、V先生がこう言った。
「先生(自分自身のこと)とミヤコが付き合ってることは内緒にしとこな。」
??
どういうこと? 私とV先生、付き合ってるん?
それまで私は、異性との交際経験は無くって、交際する時は、「付き合ってください。」「えっ(ポッと顔を赤らめて、うつむき、小さな声で)・・・ハイ。」というような会話が交わされるんじゃないかと想像してたの。少女漫画みたいな。
それが、愛の告白も無く、交際していることになっている??
ひょっとして今の言葉が愛の告白だったのだろうか??
・・・などと、急な事態に頭の中がパニックになってしまった。
また、中学校の教師が中学生である生徒を交際相手の対象にするなんて考えたことも無かったので、本当に想定外の事態。
道徳的にどうなん? 非常識じゃない?
というような、??だらけの思いが、数秒間、頭の中をぐるぐるかけめぐった。
私「えーっと、こうやって、V先生にいろいろ連れていってもらっていることは、お母さんに言ってるよ。そうじゃないと、夜に出かけたりなんて、できへんやん?」と言うと、V先生は、しばらく黙って何か考えてから、「まあ、ええわ。」と言った。
「まあ、ええわ」なら、母には内緒にしなくて良いのかな、と私は判断し、
「なんか、V先生と私、付き合ってる(=交際している)みたいやねん。V先生から、そう言われた。」と、母に報告した。
母の反応は覚えていない。
かなり動転して心配していたはず。
私は、「良い先生だから、たぶん大丈夫。」と、母の心配を気遣い、Vを庇うような発言をしたと思う。
母に対して平静を装い、学校生活でも普段通りにしていたけれど、私の頭の中は、急な展開によってかなり混乱していて、数日ぼーーっとしていたと思う。
不道徳で非常識ではないかと考えたが・・・
中学校の先生が、女子生徒を交際相手の対象にすることは、不道徳で非常識じゃないかと考えたのだけれど、私はまだ13歳(中2)で、V(元オット)は27~28歳だったから、そのような年上の人がすることだから間違ってなくて、私の考えが幼いのかな、と自分の常識に自信が持てなかった。
→いや、実際は、13歳の私のほうが、常識的なのだけど!
私は、白い子豚ちゃんでメガネブスだったので、V先生から好意を持たれたことにも疑問だったけれど、「きっと、V先生は、私の内面を好きになってくれたんだ」と自分に言い聞かせました。
内面にも自信が有る訳じゃ無かったが。
↑白い子豚ちゃん・・・幼少期から少しぽっちゃり系でした。
運動音痴だったし(「私の運動音痴っぷり」参照)。(運動の出来る子達は、健康的で華奢な体型で手足もスラリとしていて、羨ましかった。)
この頃は、150cm弱・45kg弱くらいだったと思うので、数値だけ見るとフツーなのだけれど、下半身がモッタリしていた。
メガネ・・・中2のこの頃から、コンタクトレンズにしました。鉄棒でメガネを気にしなくてよくなったことが一番の開放感でした。
→実際は、外見や内面の問題ではなく、性犯罪のターゲットとしてロックオンされたということ。
現在の視点からの考察
「密室で混乱させる」って、洗脳のテクニックだと思うんです。
もちろん当時中学生の私には、そんな知識を持っていないので、まんまと罠にかかってしまったと言える。
加害者の思うツボだ。
この時の、「中学校の先生と生徒が交際しても良いのだろうか、私は道徳的におかしいことをしているのではないだろうか」という気持ちが、私の心の中に「どす黒くて大きな重い塊」として、もやもやゴロゴロと根強く残ることになります。
グルーミング(手なずけ行為)
[2023年2月20日追記]
こういうのを最近は『グルーミング(手なずけ行為)』っていうらしいですね。
上記リンクのWikipediaとYahoo!ニュースにも載っていますが、
SANE(性暴力被害者支援看護職)山本潤さんのご意見をここにも引用します。
「グルーミングは、被害者本人が性的に虐待されているという事実さえ認識できない恐ろしい犯罪と言われています」
「手なずけと洗脳操作という独特の加害者戦略があります」
「子供の罪悪感や羞恥心などを利用し、子供を手なずける行為といわれています。」
(性犯罪に関する刑事法検討会(第9回)議事録18ページより)
性被害を自覚できていたら、被害届を出すなり訴えるなり何らかの対策をしただろう。
恋愛だと思い込まされ、でもなんかオカシイんじゃないかとモヤモヤし続けて、
そのモヤモヤを解消させるために加害者なんかと結婚までしてしまったよ!
しかも、性加害だけでなく、DV男だった。
一方、V(DV元オット)のほうは、離婚裁判の中で少女ワイセツについても完全否定しているので、
自分のやってきたことは犯罪だと分かってたってことやん!
悪質極まりない。
私自身、中学2年生の時から、
V先生(後のDV元オット)と二人っきりで会うことが当たり前になり過ぎていて、
二人で会うことに全く疑問を感じていなかった。
今、振り返ってみると、
V先生以外の先生(学校だけでなくお稽古事なども全て含めて)と、二人っきりで会ったことなんて、一切無い。
二人っきりで会うというオカシナことに、ずーーーっと気が付かなかったなんて、
グルーミングによる洗脳だと思う。
やばいっすよ。