「被害者は、なぜ逃げないのか?」
「DV被害者の心理」「DV なぜ逃げない」等のワードで検索すると、逃げられない理由がいろいろ出てきて、正にその通りという記事ばかりです。
私の場合は
私の場合は。
「逃げる」という手段すら思いつかない。
とにかく「怖い」ので、日々をやり過ごすことに精一杯。
振り返ってみると、まるで作り話のような、現実とは思えないような、本当に怖いことばかりの元オットの悪行。
今、思い出しても、恐ろしさで身体が冷えて、息苦しくなる。(思い出したくないのに、日常生活の中で、元オットの言動が頭をよぎる。)
なぜ、もっと早く、逃げ出すことに気付かなかったのか。
渦中に居ると、「逃げる」という選択肢すら思いつかなかった。
ひたすら、夫の機嫌を損ねないようにと全集中していたから。ただ、それだけ。
加害者から脅されている場合も
逃げられないよう、加害者から脅されている場合も多いと思います。
私の場合は、夫婦の夜の営みをできるだけ避けていると、オットから、「セックスレスも離婚理由になるからな」と脅されました。これは、暗に、「離婚するなら、ぜんぶオマエのせいやからな」と言っていると感じました。
この時は、(私、離婚なんて、考えてないのにな。)と、悲しくなりました。
性生活を避けながらも、ある程度は受け入れているのに。歯を食いしばって。
逃げる「気力」が奪われている
そして、DVだと気づいた時には、逃げようとする「気力」が無くなっていることが多いです。
「逃げる」ことについて
どうして、被害者側が、逃げなきゃいけないのか。ほんとに憤慨モノです。
イジメにしても、虐待にしても。
加害者側が、去るべき!
隔離されるべきは、加害者側でしょ?
加害者のほうの心(頭?)が病んでいるのだから、被害者から遠ざけ、更生プログラムを受けさせる等の処置をするべきでは?
加害者の更生プログラムについて
私自身は、担当弁護士さんとの3回目の面談で、DV加害者の更生プログラムについて相談している。
弁護士さんは、「相手は他人になるのだから、子どもと自分の生活を守ることだけを考えるように。」と仰った。
夫に対する愛情が残っていて、婚姻を継続したい気持ちが有るのなら、加害者の更生プログラムを考えてみてもよいのかもしれないけれど、DV夫に対して、どうやって提案する?? 逆上されるかもしれないよ。
なので、この場合も、やっぱり、専門家に相談しておいたほうが良いと思う。
逆上された時に、逃げることができるように。
つまり、
- 弁護士さんやカウンセラーさんに「婚姻を継続したいので、加害者に対して『更生プログラム』を提案してみたい」と相談しておく。
- 更生プログラムを実施している施設や団体に、DV夫に対して、どのように提案するべきかを相談する。
- 話がうまく進めば良いのだけれど、うまく行かなかった場合は、適切な手段で「逃げる」。
という流れになるのでは。
自分が経験した訳ではないので、想像上での作戦ですが。
私自身、DV被害で思考が麻痺してしまって自分の身が危険に曝されていることを自覚できていなかったので、私と同じような感じでDV夫に良心が有ることを信じようとする被害者さんも居るかもしれないので、警告したい。
とりあえず、DV夫のことを猛獣と考えておいたほうが良いです。
更生プログラム等で心を入れ替えて変わってくれたら「ラッキー」くらいに思っておいたほうが良いと思います。
ついつい、「人として」相手のことまで心配しちゃうのよね。
こういう甘さが加害者をつけ上がらせてしまうので、心を引き締めねば。
DV加害者の更生プログラムについて検索すると、たくさん情報が出てきます。
「被害者を支援するため」と謳われていることが、被害者にとって有難いです。
気になったサイトのURLを貼っておきます。
- 内閣府の資料[pdf](被害者援助のためのDV加害者更生プログラム)
https://www.gender.go.jp/kaigi/senmon/boryoku/siryo/pdf/bo74-1.pdf
- 2017年の論文[pdf](DV加害者プログラム実践の困難性に関する一考察)
https://kwansei.repo.nii.ac.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=26389&item_no=1&attribute_id=22&file_no=1
一方、いじめ加害者の更生プログラムに関する情報は、検索してもあまり出てこないので、まだまだ少ないのでしょう。
大問題。
現行法では、加害者に対する処罰が甘い
加害者にも未来が有る、なんて言うけれど、
「してはいけないこと」と認識させる(加害者だけでなく世間の人々に対しても)ために、加害者に対して厳しい処罰を与えることも必要だと思うのですが。
DV防止法で接近禁止などの保護命令を申し立てて認められ、発令されても、加害者はタイホとかされるんじゃないんですよね。違反したら罰金らしいですが。
イジメも虐待もDVも、犯罪ですよね~。
私の場合、顔ボコボコに殴られた時とか、台所に灯油を撒かれた時とかに、110番すれば良かったんですね。後悔。
でも、当時は、恐怖で心が麻痺しちゃってたんで、そんな簡単な解決法(110番)さえ思い付かなかったのです。
元オットと出会ったばっかりに、ほんま、エライ目に遭いました・・・。
元オット側も、同じように思ってるかもしれないけど、いやいや、中学生女子に手を出して、心に深い傷をつけたのが事の始まりやろ?
強引に求婚してきたのは、元オット側だよね?
元オットが利き手の機能を失ったのは、自分で大暴れしたからやろ?
自覚のない加害者
元オットは、加害者としての自覚が無い。
性犯罪においては、加害者と被害者の見解が大きく違う。
ネットの記事を貼っておきます。
https://www.buzzfeed.com/jp/akikokobayashi/kagai-higai
加害者を強制的に隔離する等、平和に暮らせるような社会の制度を構築してほしいです。
暴力被害による、思考の停止(フリーズ)
暴力を受けると、思考が停止(フリーズ)します。
私の場合は、結婚するまでは暴力に縁のない安全な生活を送っていて、安全なことが当たり前すぎて意識もしていなかったところ、オットからサンドバッグ状態で殴られ続けた時に、脳がパニックを起こしたのだと思う。「何が起こっているんだろう?」と。
そして、心を守る為か、考えることをやめる。怯えながら、無気力になる。
DVは、愛情ではなく、暴力による支配です。
元オットは、本来の私の人格を否定し、心を破壊し、私の可能性や未来まで無茶苦茶に潰した。
被害の際に起こる「凍りつき反応(freeze response)についてはコチラ