専門家に相談すべし⑥

telephone2 はじめに
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ここまで書いてきて、「専門家に相談すべし」というタイトルなのに、公的機関への不満が多くなってしまっている(苦笑)。

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公的相談機関の対応について、思うこと

自治体のDV電話相談・DV相談・法律相談(専門家に相談すべし③(自治体の相談室))では、なんかタライ回しにされた感もあり。


相談員の方から、「『自分が居なきゃ、彼はダメなんだ』とか思ってる?」と聞かれたことも。
へ?? 頭の中?マークだらけになって、答えに詰まってしまった。

いや、思ってないって!
もともと、好きで結婚したんじゃないし、私の中でオットに対する愛情も育ってないし。
愛情ではなく、ずっと顔色を伺っていたな。

これまた、(DV相談マニュアルに書いてあるの?)と思ってしまった。
マニュアルも大切ですけどね。
でも、型に嵌めないで~~。
被害者ひとりひとりに事情があるんですぅ~(>_<)

私がお世話になったDV相談支援センター(専門家に相談すべし④DV相談支援センター)は、、、避難所としては機能していたけれど、「相談」所としては、どうだろう??

という、私の個人的な感想です。

私の体験は20年ほど前の話なので、公的機関の対応も、現在は改善されていると思いたいですが・・・。

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被害者は、クレームを入れられない

被害者はメンタルやられて無気力や弱気になっているので、公的機関の対応に対するクレームを入れられない人が多いと思います。
無料でお世話になった身としては、不満を口にするのは憚られますし。

なので、行政側が監査を入れる等して、より良い施設にしていってほしいです。

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それでも、公的機関に相談すべき

不満も有りますが、それでも私が、公的機関に相談すべきだと思うのは、警察と連携が取れていることが心強いからです。

また、何より、お世話になったカウンセラーさんが、とても有能な方だからです。
正確に記すと、自治体公認の民間支援団体に所属されている方で、公的機関の女性相談室でもカウンセリングを担当してらっしゃるのです。
このカウンセラーさんと担当弁護士さん、お二人が伴走してくださったので、私は頑張れたのです。

うん。すごーーくしんどかったけど、なんとか頑張ったーー。
そうです、どれだけ有能な方々が付いてくださっても、結局がんばらないといけないのは自分。
でも、本当に、このお二人に救っていただきました。
それと、この弁護士さんを探してくれた友人のおかげで、今の私があります。

他にも、友人知人やDV関連のお仕事の方々に、たくさんお世話になりましたし、とても感謝しています。

元気そうに見えても、精神的にはズタボロ

ところで。
当時、私は、人の前では、元気に振る舞うようにしていました。
(対して、オットは、人前で、怪我をした利き手をさすりながら、「オレの手は二度と元には戻らへんねん・・・。」と同情を誘い、被害者然を装っていました。いやいや、自分でガラス破壊して怪我したんやん!)

一番最初に2軒の法律事務所(専門家に相談すべし①)を紹介してくれた友人からは、「ミヤコさん(私のこと)、元気に見えるのが、損してるんちゃう?」と言われました。

法律事務所の人(友人の知人)が「元気なクライアントさんでびっくりした。」と言っていたらしい。

2軒目の年配の男性弁護士からは、「あなた全然、病気に見えませんよ。」と言われた。

最近では、ここ数年通っている漢方医に初めて診てもらった時、別の漢方医からSSRIを処方されて服用を試みていることを伝えると、「アンタ、全然、病人に見えへんけどなあ!」って。
いや、しんどいから病院に来てるんだって・・・。

本当に有能な人なら、見た目ではなく、内容で判断するはずだ、と今は思います。

とにかく、公的機関や専門家に相談することをお勧めします。
素人だけで、あーだこーだ言ってても、先に進まないから!


追記

やんわりと記述してきましたが、はっきり書こうと思います。

配偶者暴力相談支援センター職員からの二次被害

DV相談支援センターでの職員の対応(専門家に相談すべし④DV相談支援センター)は、私にとっては二次被害です。

担当部署の職員とは到底思えないような態度でした。

被害者の気持ちを理解しない、人の心の痛みが分からない、想像しない、
・・・そういう人が存在することは、知っています。

安全に暮らしている人が、被害者に対して、
「あなたも悪いところがあったんじゃないの?」
「夫婦喧嘩が激しくなっただけでしょ?」
「どうして逃げなかったの?」
等と、平和ボケな考えを持つことも理解できます。

加害者の言動が異常すぎるので、被害の実際を一般ピープルが想像できないのも分かりますけどね・・・。

(と、被害者側は、二次加害者への理解を持っているというのに。
だからこそ、被害者は諦めて黙り込んでしまう。)

でも、そういった人を相談支援センターに配置するのは、オカシイでしょ!
安全な生活圏でのアドバイスを上から目線で被害者に押し付けるのは、弱い者いじめです。

被害者の心理を理解できないのなら、せめて、そっとしておいて

上から目線の的外れなお説教なんて要らないから!

当時の私、この段階(保護命令申立を行い、DV相談支援センターへ避難)では、保護命令やら一時保護やら初めて聞く言葉・初めての経験ばかりで、かなり混乱している状態でした。
この先どうなっていくのか、不安でいっぱいでした。

件(くだん)の職員の対応は、そんな状態の私に追い打ちをかけるようなもの。

その職員以外のスタッフさんたちは、静かにそっとしておいてくださいました。

センターでの一時保護についてのところに記述した、私と同時期に入所してきたママさんのように、たくさん喋って話を聞いてほしい人もいるだろうし、個々の被害者に対して適切な対応をしていただきたいです。

(もっと言えば、別室の母子との交流を禁止してほしかった!
当時の私は、本っ当に心が疲れていて、とてもナーバスになっていたので。
わが子たちは、遊び相手ができて嬉しそうだったけど…。)

「相談支援」を肩書にしているのなら、それ相応の仕事を。

相談員として配置されるのであれば、できれば心理士の資格を有していてほしい。
現実的に有能な心理士を確保することが難しいのであれば、信頼できる民間支援団体に委託しても良いのでは。

相談支援センターに配置される職員には、然るべき研修をきちんと受けてほしい。
(当然、研修されているとは思いますが、二次被害の防止を徹底していただきたい。)

また、利用者アンケート(もちろん匿名で)をとるなどフィードバックを機能させて、より良い機関を目指してほしいです。

相談支援センターの職員が、被害者心理を理解しようとせず、自分の正義を振りかざして二次加害(セカンドハラスメント)を与えるなら、税金泥棒と言われてもおかしくないですよ。
公務員とは、国民のための奉仕者ですよね。

配偶者暴力相談支援センター職員からの二次被害を、こうして文章にするために思い返すと、既に20年近く経った今でも、どんよりと重苦しい気分になり、身体がこわばり、肌寒く感じて、しんどくなってくる。

明らかに、二次被害による心の傷が、大きく深く根強く残っています。

私たちは、なりたくて被害者になったわけではないのです。

加害者が存在する限り、誰でも被害者になり得るのです。


お世話になった警察官の方々

近年、警察から受ける二次被害の声もよく聞かれます。




私の場合、お世話になった警察官の方々は親切に接してくださいました。
私に対して、被害について深く切り込んだ質問をすることもなく、淡々と保護してくださった。

ここで、DV相談支援センターの件(くだん)の職員のように、「なんで保護命令なの?」と警察官からツッコまれていたら、私の心は折れていたと思う。

警察官の方々が適切な対応をしてくださったことに、本当に感謝しています。

市民を守るのは警察官として当然のことなんだけれど、私の心を傷つけないでいてくれたことが、本当に有難いと思っている。

警察のオッチャン達(おそらく50歳代)、被害者の私に対して、なんて声をかけたら良いのか分からなかったのかもしれない。

でも、そっとしておいてくださったことが、本当にうれしい。

ひねくれた見方をすれば。

自分の管轄内で、もしものことが有ったら上層部からの叱責だけでなく世間からの非難を免れずエライコッチャ~という懸念もあるかもしれない。

でも、そういう動機でもOKだと思います。

とにかく、警察官のお仕事は、人々の安全を守ることです。

ご自分の命にも危険がある大変なお仕事だと思います。

いつも、私たち市民を守ってくださり、ありがとうございます。


真の専門家は、被害者の見た目ではなく、暴力の内容で判断

当時の私は、DV被害による感情麻痺・思考停止に陥り、正常な判断を下すことができない状態でした。

保護命令申立に至るまで、加害者当人(オット)からの暴言は勿論、姑や義姉たちの心無い言動、自治体の相談機関での盥(たらい)回し、伯母や従姉による一般論的な助言、自分の体調不良に対する不安、などの諸々に押し潰されそうになるのを心を麻痺させることで堪えていた

「私のケースでは保護命令なんて大袈裟じゃないかしら?」等とまだまだ甘い考えを持っているなど、
とにかく混乱していて、自分自身の危機感が薄かったと思う。

でも、弁護士さんが、正しい道にグイッと引っ張ってくださった。

警察の方々が、それに添って適切に動いてくださった。

前にも書いたけれど、暴力対策は過剰なくらいで良いと思います。

当時の私のように被害者自身の危機感が低く見えたとしても、それは被害によって混乱・感情の麻痺が生じているからで、むしろ、かなり危険な状態です。

万一に備えて鉄壁のガードをお願いいたします。


相談機関を訪ねる時は慎重に

上述してきたような私自身の体験から、
相談機関を訪ねる時は、「もしかしたら二次被害に遭うかも」、と念の為の用心はしておいたほうが良いかも

(なんで、傷つきまくって疲れ切っている被害者側が、相談機関に対してまで気を遣わなアカンねん?)
と、理不尽な話だとは思いますが、
実際に悪意なく攻撃してくる人は居るので、慎重に。

「こいつ、二次加害者だ!」と思ったら、さっさと、別の相談員に変えてもらったり、別の相談機関を探したりしましょう!!

信頼できる人が必ず見つかるはず!



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