フェミニストカウンセラーさん
カウンセリングを受けるよう弁護士さんから勧められた
さて、保護命令の効力が発生して自宅へ帰宅し、弁護士さんと離婚調停の準備を進めていきます。
同時に、「カウンセリングを受けるように」と、弁護士さんから勧められました。
これは、私がDV被害を受けた為に思考停止してしまっていて、自分の被害をうまく説明できなかったからです。
オットのことを「オカシイ」とは思っているからこそ離婚へ向かって動き始めたわけですが、「オットのことを悪く言ってはいけない」という信条が染み付いてしまっていて。
当時の記録を見ると、オットに対して未練などは全く無いのだけれど、「人として」オットをすごく心配している。
お人好しはバカをみるの典型です。
こんなことでは、離婚裁判を闘えない。
フェミニストカウンセラーさんとの面談
婦人相談所の一時保護から帰宅して2週間後、弁護士さんに勧められたフェミニストカウンセラーさんのところに、初面談へ行きました。
公的機関の女性相談室なので、無料です。
(カウンセラーさんは自治体公認の民間支援団体に所属されている方です。)
「シェルター(婦人相談所)入ってたのよね? あそこ、あんまり評判良くないって聞くけれど、どうだった?」
そ、それは、入所前に欲しい情報だった・・・orz。知ってたら覚悟できるのに。
居心地は良くなかったけれど、助けてもらっておきながら悪口は言い辛いので、「最悪でした」とは言えず、「まあ、そうですね。」と、やんわり答える。
けれども、オットのことは、かなり熱く語ることができました。自分でもビックリ。
さすが、プロのカウンセラーさん。
この方にも、離婚までの2年間と離婚後(たぶん1年間くらい?)、長くお世話になりました。
フェミニストという言葉について
フェミニストという言葉が、間違ったイメージで伝わることを防ぐため、少し補足を入れます。
一昔前の討論番組や最近のSNS等での論争の影響からか、男性嫌悪というイメージが持たれたりしますが、全く違います。
女性優位主義でもないです。
もともとは、女性には選挙権が無かったことから女性参政権運動が始まり、男女同権を求める運動や思想がフェミニズム。
現在なら、「え? 女の人に選挙権が無いって、おかしいやん。」と、普通に思う。
それでもまだまだ男尊女卑の考え方が根付いていたりして、女性だから生きにくいとか不便を強いられていることもあって、その面でより良い社会にしていこうという活動。
今では、もっと拡張されて、男性の生きづらさ(メンズリブ)や性的少数者なども含めてジェンダー問題となっている。
素人の私がザックリ思うのは。
男女平等って言うけれど、性差は必ず有る。女性にしか子どもを生むことはできないし、男性の方が一般的に筋力が大きい、などなど。
同性でも、能力に差がある。
だから、個人個人で能力が違うので、それぞれができることをすればいいんじゃないかな、と思っています。
そして、お互いを、周りの人を、リスペクト(尊重)する。
そういうのが根底にある思想がフェミニズムやジェンダー平等なのでは?と私は考えています。
様々な議論がなされるのは、良いことだと思います。
いろんな意見が有って。
ただし、相手へのリスペクトを大前提として。
元オットのようなDV加害者・性犯罪者は、この「相手を尊重する」ことができないのよね。
(それでも、私はオットにも良心は有るはずと信じようとしてきたので、本当に無駄な努力を20年間も続けてしまった。)
話を戻しますが、フェミニストという言葉を誤解しないでくださいね、ということ。
フェミニズムは過激な思想では無いです。
フェミニストカウンセラーさんは、男性を敵視しているのではなくて、「DV男性」を問題視してカウンセリングしてくださいます。
お説教臭く押し付けてくることなんて、全く無いです。
被害者の麻痺した思考を解きほぐし、正常な感覚を取り戻すよう手助けしてくださいます。
じっくりと、クライエントのペースで。
フェミニスト・カウンセリングについて、分かりやすく書かれたサイトのリンクを貼っておきます。
フェミニスト・カウンセリングとは何をするのか?
(三重県男女共同参画センター「フレンテみえ」)