専門家に相談すべし⑥において、周囲の人達による二次被害について触れました。
ここで、もう少し掘り下げて書いていこうと思います。
二次被害について書かれているサイト(外部リンク)をいくつかピックアップします。
二次被害についての詳細は、上記のサイト等を参考にしていただくとして、
本ページでは、私の体験や思うことについて記述していきます。
二次加害(セカンドハラスメント)とは
二次加害(セカンドハラスメント)とは、カンタンに言うと、
「被害者の心の傷口に塩を塗る」行為のこと。
被害者に対して、
「短いスカートなんか穿いてるからよ。」
「暗い夜道を一人で歩いているのがオカシイ。」
「いじめられる側にも原因が有る。」
「アナタも悪いところ、有ったんでしょ?」
とかいうやつですよ。
じゃあ、プールや海で水着で遊んでいる人は、被害に遭ってもおかしくないってことですかい??
いじめられる側に問題が有ると言うのなら、平和的解決を図れば良いことですよね?
人間は、前頭葉が発達している生物なのだから。
暴力をはたらくのは原始的で下等な行為だと思います。
一次加害者側に100%非がある。
厄介なことに。
被害者を傷つけているという自覚が全く、
「親切心から」「アナタのためを思って」アドバイスしているのよ、
と本気で思っている二次加害者は少なくないと思う。
そういう二次加害者は、自分が正しいと思い込んでいる。
悪意がなくても、悪です。
大きな害を与えている行為です。
それでなくても、被害者は自身を責める気持ちが強い。
公正世界仮説
『公正世界仮説』についての参考サイト(外部リンク)。
・・・たった4コマで的確に表現されていて、スゴイ!
『公正世界仮説』自体は、社会秩序の維持に大きく貢献し、生きていく上で精神的にメリットの多い考え方だと思います。
実際、私たちは子どもの頃から勧善懲悪・因果応報の物語に多く触れています。
水戸黄門などの時代劇、戦隊物シリーズ、
昔話なら「花咲か爺さん」「舌切雀」「かちかち山」「笠地蔵」「アリとキリギリス」「金の斧・銀の斧」などなど。
『正義』や『努力』は必ず勝つ!ってやつです。
信じることで前向きになれます。
世間一般に広く浸透した考え方です。
このような考え方から、
犯罪被害者に対して、一部の人が、
「被害者側に落ち度があった」と思うことで自分の心の安定を維持しようし、被害者非難が起こるのだそうです。
被害者自身にも、この、『公正世界仮説』のデメリットの部分が当てはまると思います。
どういうことかと言うと、
- 私が悪かったから被害に遭ったのではないか。(自己責任)
- 私は、前世(※)でよっぽど酷い罪を犯したのだろうか。
などと、自分で自分を責めることになります。
※前世や輪廻転生について
生まれ変わりや死後の世界など、魂の概念について、私自身が信じているのは20%~80%くらいかなあ笑。
20~80と幅を持たせているのは、その時の気分?という感じ笑。
「信じている」というよりは、「有ったらいいな」くらいです。
被害者は、周りからの被害者非難と自責の念、両方からの二次被害に苦しみます。
因果関係
「悪いことをしたから罰を受ける。」
これは正しいことで、世の中、そうであってほしいです。
「A(原因)だから、B(結果)になった。」が正しいとして、
「Bになったのは、Aをしたからだ。」と決めつけるのは、どうでしょうか?
「◯◯が原因で、風邪を引いた。」
◯◯の部分は、いろいろ考えられます。
「◯◯が原因で、被害に遭った。」
この、◯◯をいろいろ考えることで、自分も気をつけなきゃ、と自省するのは良いことだと思います。
でも、◯◯の部分に、単に「そこに居たこと」が当てはまることもあります。
小学生が通学しているところに危険運転の車が突っ込んできた。という報道を数回見ました。
通り魔による被害も然り。
普通に歩道を歩いていただけなのに。
私の場合なら、「たまたま加害者V(わいせつ教師・後のDV元オット)に目を付けられた」と言っても良いと思います。
中学時代に学校の先生に対して憧れの気持ちを抱くことは有っても、恋愛対象ではない。
芸能人に対するファンの気持ちみたいな。
そんな生徒に手を出す加害者に100%非が有ると思います。
「被害者側にも落ち度があったのでは?」と考えることは、自分自身の身を守るために有益なことですが、
それが高じて正義を振りかざし、被害者非難をすることは二次加害(セカンドハラスメント)です。
つまり、加害者になるわけです。
とすると、
『公正世界仮説』では、「悪いことをした人には悪い結果がもたらされる」のですから、
二次加害者にも、悪いことが起こることになります。。。
本当に非難されるべきは、一次加害者です。
そう。
『公正世界仮説』に則って考えるなら、
「一次加害者には、相応の罰が科される」べきです。
想像力の欠如
平穏に生活している人にとっては、
加害者(※)の行為は、想像の範疇を超えたものです。
(※
ここで言う「加害者」とは、犯罪者全般に該当すると考えています。
が、当サイトでは、私が被った性犯罪・DVについて言及していますので、
主に、その犯罪の加害者について述べていく内容が多くなると思います。
また、DVやモラハラ、パワハラ・いじめ・虐待(暴行罪・傷害罪)等の犯罪について、
根っこは同じ問題であると私は考えていますので、
はじめにの各記事
- はじめに
- 性犯罪の被害者は、被害について打ち明けられない。
- 加害者は、嘘をつく。
- 専門家に相談すべし①
- 被害に遭っているのかどうか分からなくても、相談すべし①
- 被害に遭っているのかどうか分からなくても、相談すべし②
- 被害に遭っているのかどうか分からなくても、証拠を集めておくべし!
- 「逃げる」ことについて
等で、問題提起や注意喚起をしています。
)
加害者の言動が異常過ぎるので、被害の実情を想像することはかなり難しいことだと思います。
よって、被害者の立場・気持ちを考えることも容易ではありません。
だからと言って、自分の正義を振りかざして尤もらしくアドバイスするのは、どうなのよ。
心身に多くの負担を抱えている被害者への対応等についての知識・理解が浅過ぎることを自覚せず、自分が被害者を正しく諭していると思い込んでいる様子は、とても滑稽。
被害者に対して周りの人が出来ること・すべきことは、
信頼できる専門家(心理士、医師、警察、弁護士、等々)を探し、相談するよう助言し、引っ張って連れて行く。
実際に私が友人に相談された時は「傾聴」「共感」を心がけていますが、
私自身が被害経験者で有りながらも、友人の心の傷口に塩を塗るような物言いをしていないかどうか、傷つけていないか、すごく怖い。適切な対応ができているか、自信ないです。
いや、被害経験者だからこそ、被害者が精神的負担を抱えてすっごくナーバスになっているかもしれないと想像できる。
顔は笑っていても、心の中はズタボロなのかもしれない。
私の浅い知識から不用意な発言をしてしまうことは避けたい。
だから、ソッコー、私がお世話になったカウンセラーさんと弁護士さんのお名前を伝えて、
「できれば、彼女たち専門家に相談してみて?」と、お勧めしました。
丸投げです。
私自身の心の傷も癒えていないのに、人の相談に乗るのは精神的にかなりキツイことですし。
私自身の体験
当時(約20年前)は、二次被害・二次加害(セカンドハラスメント)という言葉は周知されていなかったように思います。
そもそも、DVという言葉も現在のように身近なものではなく、自分がDV被害に遭っているという自覚も無かったです。
私だけでなく、もちろん、家族や友人たちも、DVについて全くの無知。
概要等に記したように、結婚して7年経ったある日、オットが大暴れして、自ら利き手の大怪我をしました(ガラス戸破壊事件)。
それから徐々に離婚を考え始めました。
離婚すべきか否か葛藤し、別居するまでの半年間、少しずつ離婚の決心を固めていった頃のことです。
友達
7年間のDV被害により感情が麻痺してしまい怒りを感じなくなっていた状態の私に、
「なんで(何故)、ミヤコさん、怒らへんのん? 怒って当然のことやで!?」
と、私の代わりにプリプリと怒ってくれる友人のことを有り難く思った。
一方、家族ぐるみで付き合いのあった保育所のママ友には、
「結婚して直ぐに殴られた時点で、離婚を考えるべきやったね!」と言われた。
(・・・。
(結婚して7年半以上経っている)今更、そんな正論を言われても・・・。)と思ったが、
「そうやね。」と苦笑で答えた。
(確かに、彼女の発言は、至極真っ当なんですけどね。。。)
また、わが子たち二人の親権が心配だったので、このママ友に、
「離婚の裁判になるかもしれないので、私の味方で居てほしい」旨をお願いしたのだけれど。。。
「父ちゃん(私のオットのこと)にもお世話になってるし、どっちの味方とかできへんわ。強いて言えば、太郎君(私の第一子)の味方かな!」
という優等生的な回答をされてしまった!
それまで彼女のことを信頼していた私は、裏切られた気持ちになりました。
人を見る目が私に無かったのかなあ。
このママ友は、とても明るくて気さくで世話焼きなので、世間一般から見ると、とてもイイ人なのだと思う。
こんなことがあった。
私が第二子を出産して育休中、このママ友の家に遊びに行って、いつものように子ども達同士を遊ばせ、私たちはお喋り。
その頃、義次姉の第一子が高校3年生で不登校(後述↓)になっていて、不登校に関する話題になった。
私は中2の時に、不登校になった同級生の家に友達2~3人くらいで声をかけに行ったのだけれど、
不登校の友人は布団にくるまっていて、つらい気持ちになった経験がある。
元気だった友人がそんなことになっちゃったこと、友人の気持ちに寄り添えないこと、何もできない自分が無力であること、
などなど、うまく説明できないけれど、そんな気持ちがごちゃ混ぜで心がギュッと絞られる想いだった。
(今から思うと、何にもできなくても傍でじっと座っておくとか、そっとしておくとか、もっと適切な対応ができたはず。
中学生では分からないから、そういう指導を教師にしてほしかったなあ。)
という自分の経験談をカンタンに話すと、彼女(ママ友)も高校時代に不登校の男子学生のところへ先生と一緒に数人で声掛けに行ったことがあると言う。
「でね、雰囲気が暗くなるのもナンだから、先生が『テレビでも点けよっか』って言ったらね、その子(不登校の男子)が、『(慌てた声で)NHKにしてください! NHK以外は観ませんから!』って大まじめに言うねん(笑)。オカシイやろ?」とケラケラ笑う。
(え。そこ、笑うトコなのかなあ?)と思いながら、とりあえず適当な相槌を打っておいた。
(
私は、DV被害による健康障害で寝込むようになってから、不登校の子が布団にくるまったり雑音を嫌がったりするのを理解できた。
とにかく、静かに閉じこもっていたい。
)
彼女(ママ友)は、ご両親もご健在で安穏と暮らしてきたのだろう。
人の心の痛みが理解できないのかもしれないなあ。
心が弱っている人に対して配慮が必要だということを考えつきもしない。
自分のことを親切な世話好きで正しい人間だと思い込んでいるから、被害者に対しても正論をぶつける。
平穏無事に生きてきても、思いやりの心は育つと思うのだけれどなあ~。
この会話をした頃の私たちは、30〜32歳。
人を思い遣る心を十分持っているはずの年齢だと思うのだが。
このママ友以外の私の友人たちは、みんな私に協力をしてくれた。
この頃の友達は、ほとんど家族ぐるみの付き合いでした。
家族で遊園地に行ったり、お祭りに行ったり、河原で遊んだり、BBQをしたり。
え? 楽しそうって?
当時は、「幸せな妻」のフリをしていたからねー。
でも、友達家族も私のオットには気を遣ってたと思う。
だって、30歳前後のメンバーの中に、一人だけ45歳の若ぶってるオッサンだもの。
子どもが生まれたら「新米パパママ1年生」と、よく言われますよね。
だから少し上のお子さんを育ててらっしゃる方たちのことは「先輩ママさん」。
私は、そういう気持ちで、ママ友たちと接していたのだけれど、
オットは「オレは中学校教師だから子育てに関しては詳しい」みたいな態度を醸し出していましたな。
傍に居て、ほんま恥ずかしかった。(もちろん言わないけど)
同じ保育所で仲良くしていた別のママ友は、「私、仕事がら(看護師)、そういう話もよく聞くから、なんでも相談してね。」と声をかけてくれた。
産院で知り合ったママ友がDVに詳しい弁護士さんを探してくれたことは、
で述べました。
私の身内(親戚)
当時、従姉からの激励の言葉が精神的にキツかったことを
に記述しています。
「母親やねんから、頑張れるやろ」
至極正論で、自分でも分かっていること。
自分でも、何度も心の中で自分に喝を入れ続けている。
(オットや義姉たちからも、同様の言葉をかけられたことがあります。)
心がヘトヘトになってしまっていた私にとっては、
「アナタの味方だからね。」と言ってくれるだけで良かったのに。
でも、身内から優しい言葉をかけられると、甘えて寄りかかりってしまうかもしれないので、
それはそれで良かったのかなあ、とも思う。
従姉にも就園前の小さな子が居たので、頼ってばかりで迷惑をかけてはいけないと思い、
弁護士さんに相談してからは、従姉とは距離を置きました。
オットの身内
オットの大怪我(ガラス戸破壊事件)の後、オットとの話し合いにより結婚生活を続けることにしました。
子ども達にとって両親揃っているほうが良い、という話も出ましたし、
概要にも書きましたが、「こんな(大怪我で利き手が使えないという大変な)状態のオレを(見捨てて)ほったらかすのか?」
と怒鳴られもしました。
オットは、自分の大怪我を私のせいにしているので、私がオットの面倒を見るのが当然やろ、と。
オット曰く「自分が暴れるのは、私に対して『こういう妻であってほしい、こういう母親であってほしい』という思いが伝わらないから」だそうで。
(自分で暴れて自分で怪我したクセに。。。)という思いは有りましたが、我が家ではオットが絶対君主なので黙っていました。
ガラス戸破壊事件の2年ほど前から私に鬱症状が出て、いろんな要因は考えられるけれど総じてオットとの関係が原因だろうと私は考えていましたが、もちろん口に出しては言えません。
「住居が古くて狭いことが物凄いストレスになっている。」とか「運気が悪いのかも。(※)」など、オット以外に原因を探すような発言をしていました。
それでも、「家のせいにするな!」と怒鳴られるのですが。
※そういえば、私が結婚したのは、大殺界&天中殺の最中でした。
若い時は占いも好きでしたが、良いことだけ信じようと、参考にする程度でしたね。
V(元DVオット)からのプロポーズを何度も断ったことは概要のページに簡単に記していますが、
「今、天中殺やし。」と言う断り方もしたんですよ。
結婚してから「天中殺やから結婚した(く)ないとか、占いなんか信じて、しょーもない」みたいなことをオットから言われましたね。
いや、占いを盲信してるんじゃなくって、求婚を断る口実に使ってたんやん。
盲信してたら、結婚せーへんやろ。
何度も断ったのは「好きじゃなかったから」やのに。
上記の話し合い(ガラス戸破壊事件の後)の際に、
「Bさん(=オット)と一緒におったら、私の鬱症状は治らへんと思う。」
と、やっとこさ言ったのです。
「人のせいにするな!!」と怒鳴られました。
自分の怪我は私のせいにしてるクセに。。。
この話し合いの後、私はまたもや鬱状態に陥りました。
オットは「オマエは都合が悪くなったら寝込む」と毒づいてきました。
寝込んで1週間後の日曜日、オットの方から離婚の話をしてきました。
この時は、「オレと一緒に居ったら、オマエの病気(鬱症状)は治らんやろう。」と。
私も離婚することに賛成しました。
そして、オットは直ぐに(同じ敷地内に住む)姑を呼び、離婚すると告げました。
この日、私は夕方まで沈んで「どうしよう」とぼんやり考えていましたが、
とにかくこの鬱状態のままでは本当に自分がダメになってしまう! 出て行くなら早く出て行かないといけない!
子ども達二人を連れて家を出よう!
と、なにくそ!という思いで、起き上がり、
確か18時ごろ、子ども達と私の3人分のとりあえずの荷造りを無我夢中で始めました。
まずは、迷惑をかけるけれども友人のところへ行こう、それから住む場所を考えよう、と考えました。
荷造りを始めた私を見て、オットが言いました。
「こんな状況で言うのもナンやけど、もとの活発なオマエに戻ったみたいで、オレちょっと嬉しいわ。」
(何をカッコつけてんの? この人。
もともと元気で活発やったのが、頻繁に寝込むようになったのは、誰のせいやと思ってるん?)
と思いながら、黙々と作業を続けました。
そこへ義次兄(義次姉の婿)が来ました。
「◯◯の姉(義長姉)がこっちへ向かっているから、20時ごろにウチ(義次姉)の家へ来るように、話をしよう」とのことでした。
私は出鼻を挫かれた思いでしたが、従うことにしました。
私たち夫婦のために、車で40分ほどかかるところから向かってくれていて、義姉たちがわざわざ時間を割いてくれるという好意を無下にすることは、私にはできませんでした。
(こういうふうに、真面目に応対する自分がイヤになります。)
そして、義次姉の家に集まり、話し合いが行われました。
「Bさん(=オット)のことが怖い」と、やっとの思いで口に出しました。
しかし、オットは、それに対して「オレの何が怖いねん?」と吐き捨てるように言い、DVの自覚が全く有りません。
家庭外ではDVを見せないので、義姉たちも、そんなことを言う私に対して不審な顔をする。
結婚して直ぐ(新婚2ヶ月)に、オットが私の顔をボコボコに殴ったことは義姉たち夫婦も姑も知っていましたが、その時も私が悪かったからだと諌められました。
私は、オットが
- 住居内の引戸や壁をバキバキに叩き割ったこと(これも、新婚当初)
- 第一子の妊娠中(結婚して1年)、私のポニーテールを鷲掴みにして庭の砂利の上をズルズル引き摺ったこと
- 暴れて食器を割ること数回、炊飯器やオーブントースターのプラグをハサミでちょん切る
- 台所に灯油を撒いたこと(ガラス戸破壊事件の半年ほど前)
などを義姉たちに伝えました。
当時は、オットが暴れるのは私が至らないからだと思い込まされていたので、
「私が悪いんですが・・・」と言う言葉も添えながら。
特に、灯油を撒いたことに関しては、
「え、アンタ、そんなことしたん?」と自分たちの弟に呆れていました。
オットはバツが悪そうに黙っていました。
ウチのチビたち(5歳と3歳)も居たので、彼らの面倒を(オットと)義兄たちにお任せして、
義姉たちと私の三人で話すことになりました。
4~5時間くらいかかったと思います。
V家の女性陣は本当に口が達者で、
アラフィフの義姉二人がピーチクパーチクと喋り、いつものように私は相槌を打っていました。
義姉二人から、離婚を思い留まるように、という説得でした。
義姉たちは、自分の経験談を語ります。
「子育て中はお互いクタクタやから、イライラして喧嘩も多いのよ。」
義長姉「自分の子供が少年野球でいじめられたときに、(いつもは頼りにしていない)ダンナに、相手の親との対応を任せた。」
などなど。
義姉たちの話を聞いて、
離婚なんてしたらあかんな、そんな先々のことまで考えずに、私は浅はかやったな、と、
「やっぱり子ども達には、父母揃っているほうが良いのだ」と改めて思いました。
(こういうふうに、人の話を素直に聞いてしまう自分が本当にイヤになります。)
そして、義姉たちに自分の鬱症状を打ち明け、子ども達のために、どうしても治したいのだ、と告げました。
話は明け方まで続きました。
そんなふうに、義姉二人に説得されて、出て行くことを抑えられてしまいました。
話の途中で、
「アナタも悪いところ有ったでしょ」
と言うのは何回か言われましたね。
話し合いの終盤、
「でも、好きだったから結婚したんでしょ?」
と言われたので、
「いえ、好きじゃなかったです。『見合いのつもりで結婚せえへんか?』って言われたので、
結婚してから好きになっていこうと思っていました。」
と答えました。
それまでひっきりなしに喋り続けていた義姉たちが、絶句し、ぽかんとした顔をしていました。
ここで、中学時代のこと(Vからのワイセツ行為)を義姉たちに伝えることができれば良かったのですがねえ。
友達にも言ってないのに、自分の性被害については語れませんでした。
いや、性被害であることを自覚していなかったというか、自認しちゃダメだと抑え込んでいたというか。
に記述していますが、
義姉たちには、
私のほうがオットを好きで結婚したことになっていた
みたいなんですよね。
なので、
「いえ、好きじゃなかったです。」
と言う私の回答は、義姉たちにとって、
- 自分の弟(私のオット)が嘘をついている
もしくは、
- 弟の嫁(私)が嘘をついている
の二択になるわけです。
私は、一切、嘘をついていない。
V(後のDV元オット)から突然の求婚をされた時、
私は、2年ほど交際している彼氏がいましたし!
(2年目は遠距離恋愛)
また、V先生から映画に誘われた時(求婚の2年ほど前)にイヤな思いをし、
「もうV先生には連絡しないでおこう!」と決めていました。
連絡しないぞと決心していたにも関わらず、その1年後に電話を入れたのは、
大きな災害が起き、V先生の自宅付近に「ガス漏れの危険による避難勧告」が出されたので、
チョット心配になったからです。電話するかどうか迷ったんですけどね。
その被災している時に、2~3回、会った記憶ですが、
その後、「突然のプロポーズ」までの約1年間は連絡を取り合っていません。
プロポーズの経緯は、
に記しています。
「好きじゃなかったけど、何度も求婚・説得をされて熟考し、『見合いのつもりで』結婚することにした。」
という私の言い分が嘘では無いことを
当時の友達や彼氏に確認とってもらっても良いですよ。
義姉たちからしたら、
自分の血を分けた弟が嘘をつくはずがない、だから嫁がホラ吹きなのだ、
と考えたほうが、自分達の心の安定に都合が良いのでしょうが。
義姉たちとの話し合いから3週間後くらいに、義長姉と電話で喋りました。
2時間ほどでしたが、いつものように姉が喋るのが8割。
「あなたも言いたいこと言ってたんでしょ?」と冷たく言われました。
あのさ~。アンタ達(V家の女性陣)と一緒にせんとってかー。
そりゃあ、義長姉は自分の夫(彼女より8歳年下)に対して、言いたいこと言い放題だったでしょう。
年に数回しか会わない私が見てても、義長姉の夫への態度は、けちょんけちょんである。
具体的に例えると、小学生の女子が、
「男子もマジメに掃除してよ!」「ちゃんとやってよね。」「しっかりしてよ。」
等と、正義感の押し付けでエラソーに接する感じに似ている。
(決して、「んも~男子ったら♡」というデレデレな感じでは無い。)
私たち夫婦と同じ敷地内に住む義次姉夫婦は、同学年だからか、対等な夫婦関係に見えた。
義次姉のほうが夫さんよりも口達者なので、尻に敷かれているように見る人もいるかもしれないけれど、
義次姉とよく喋っていた私には、義次姉が夫のことを家族として尊重し大切にしていることが見て取れた。
私、結婚生活でオットに対して言いたいこと、10分の1も言ってないよ。
100分の1くらいかも。
言いたいこと言ってたら、どんな目に遭わされたか。
新婚の頃は、私も自分の気持ちを説明しようと努めていたのですが、
そうするとオットが不機嫌になって暴れまくるので。。。
さらに。
ガラス戸破壊事件から1ヶ月半くらい経った頃、
義長姉から、郵送で書籍が届いた。
「「うつ」をやめれば、楽になる」。
私も持っていた本で、全米ベストセラーとあるが、日本語訳の文章が私には合わなかったみたいで読みにくかった記憶。
本が送られてきただけで、
義長姉からの手紙などは同封されていなかった。
オットがぱらぱらとめくり「あれ?付箋が貼ってある」と言う。
【他人を制御するための鬱】のところだった。
このことを鬱友達(職場の学生で鬱症状を抱えている女の子)に愚痴ると、
「そのお義姉さん、殴りに行きたい」と返事が返ってきた。
やっぱ、嫌がらせですよね。。。
善意からと言うなら、一男くんが不登校の時(後述↓)に同じ事したか?
確かにウツのしんどさ苦しさは、なってみないとわからないものだと私自身思う。
ただ、教職に就いている人間が、そんな根暗なこと(=鬱症状に悩んでいる私への嫌がらせ)してもいいのかな、と、信じられない気持ちだった。
(義長姉・・・当時50歳くらい。学年主任をしていたと思う。)
義長姉やオットは、学校現場でもそういう教育をしているのだろうか?
オットの悪行は、間違いなく犯罪ですよ?
っていうか、それこそ、オットのDVは、
「他人を制御するための暴力」ですぜ。
義長姉は、子供の頃からしっかり者の長女で「V家のドン」と言われていた(父親=私の舅、が仰ったらしい)みたいなので、家族を守る気持ちが人一倍強いのかもしれないが。。。
その家族愛はチョット間違ってると思う。
自分のダンナをこき下ろすように扱い、妻に暴力を振るう弟を養護する。
私が結婚してすぐの頃、オットが言っていた。
「義兄さんたちを見とったら可哀想になるわ。口の立つ姉ちゃんたちに言いたい放題されて尻に敷かれて…。」
オットは姉夫婦たちを見てきて、自分は義兄たちのようにはならないぞという思いから、私に対して「自分(オット)を再優先するように」旨の発言を新婚当初から繰り返していたのよね。
だからと言って暴力で支配するのはチガウよね?
義長姉にしてもオットにしても、配偶者のことを自分の所有物のように扱うのは、精神的に幼稚なのだと思う。
(当時40歳を超えていたのに。)
成熟した精神を持つ大人は、そんなことしない。
一人ひとりの個人をかけがえのない存在として大切にする。
そもそも、新婚の頃の私たち夫婦の諍いの一番の原因は、
中学時代の私に対するオットの言動に疑問を抱いていて、
それを払拭するために私が当時のことを問いかけると、オットの機嫌が悪くなり。。。
という、オットの「少女ワイセツ」が根底にあるのです。
オットは、私の問に対して、謝罪することも取り繕うこともなく、
ムッと機嫌が悪くなって荒い態度をとり、
「いっつも言ってるけど、言葉よりも行動が大切なんや!」
と怒鳴る。
中学時代の私への言動について、オットは言い訳する気はさらさら無いのだなと思い、
では、「言葉よりも行動」を信じるしかないなと私は諦めました。
(でも、結婚してからのオットの「行動」も、怪訝なことが多かったです。)
(また、私が中学時代の件を追及するのを諦めてからも、オットは些細なことで不機嫌になって暴れました。)
オットからの性被害(中学時代の「少女ワイセツ」)のことを初めて人に話したのは離婚裁判の際であることを
で述べました。
そして、オットはその性犯罪を認めず、離婚裁判で嘘を吐きまくりました。
なんちゅーか、ダサいと思いますねー。
ええ歳したオッサンが自分のしてきたことに責任を持たず、嘘八百ならべて逃げまくる、という。
しかも、公立中学校教師という肩書き。
まあ、ダサい云々よりも、れっきとした犯罪なのですけど!
義姉たちも、離婚裁判の内容を把握していたと推察します。
というのは。
離婚裁判の本人尋問(私)の時に、義長姉が傍聴席に座っていたのです!
自分がV家の長女であるという責任感からか、
自分の弟は間違ったことはしていないという正義感からか、
どういうつもりだったか分からないけれど、
私にとっては嫌がらせとしか思えませんでした。
義姉たちは、自分たちの弟が「少女ワイセツ」を繰り返していたなんて、認めたくないんだろうなあ。
例えば、学校現場でも、問題児の親ほど「ウチの子に限って、そんなことするはずがない」と言う。
視野が狭いのか、客観視できないのか、自分の子育てに絶対的な自信があるのか。
義姉たちが弟を想う気持ちも分からないでもないけれど、教師としては、いや、「人として」どうなのよ? と思う。
姉弟愛というよりは、自分の名誉やプライドを守りたいんじゃない?
自分達は「教師」だから間違ったことはしない! っていう。
嘘で塗り固めた名誉なんて、なんの価値も無いどころか、恥だ。
配偶者を自分の所有物のように扱い、
自分と血の繋がった人間のことは、自分のプライドや心の安定のために大事に擁護する。
「人として」大切なものを分かってないんじゃないかな。
罪を犯した身内に対して正しい道を示し支援すること、
つまり、罪を認めさせ反省を促し、被害者へ償いをさせ、
そしていつか更生できることを信じるのが、家族愛では?
実際問題、元オットのような性暴力やDVの加害者が更生する可能性は低いと私は思いますが。
DV元オットにしても、義長姉にしても、
自分が可愛い自己中心的な性格は、なかなか改められないでしょ。
なんてったって、そういうヤツ等は自分が正義なのだから。
このようなDV元オットや義長姉がエラソーに「教師」やってるなんて、ちゃんちゃらオカシイわ。
小中学生って純粋だから、先生の言うことを素直にきくのよね。
(投稿記事「体育大会(運動会)」参照)
そんな小中学生を支配・コントロールして悦に入って、自分は正しい人間だと思い込んじゃってるから厄介極まりない。
この元・義長姉、元オットに次いで許せないヤツ。
二次加害というより『共犯』と言っていいんじゃない?
私が「許せない!」と憤ったところで、コイツ等にとっては痛くも痒くもないという現実。
納得いかん。理不尽すぎる。
義長姉(二次加害者)に対して思うこと
義長姉に対しては、
いっぺん、同じ目に遭ってみ?と思う。
自分が夫にたいして高圧的な態度をとっているようなヤツだから、被害者のことを理解できないのよ。
私と同じ目、とは。
口答えでもしようものなら目の前で暴れ狂うオットと5年間(私の鬱症状が出始めたのが結婚して5年)、共に生活し、
怖くて好きになれなかった相手と仕方なく夫婦の夜の営みをさせられ(断ると機嫌が悪くなり、鬱憤が貯まると暴れる)、好きでもないヤツの精液(=汚物)を無理やり飲まされる。
友達などに相談・愚痴もナシですよ。
7年半のDV生活(+別居してから保護命令申立までの半年間も精神的DV、+離婚調停・裁判では嘘を吐きまくられること2年、で計10年間)で虐待を受け続けた。
これは、中高6年間+数年の間、酷いイジメを受け続けるようなものといえば、分かり易いだろうか?
私と全く同様の目に遭ってみて、
心身に不調をきたすことは無いですか?
快活だった性格が消失して、塞ぎ込むようになりませんか?
その上で、
「アナタも悪いところ有ったでしょ」
「アナタも言いたいこと言ってたんでしょ?」
って、言える?
二次加害者だけでなく、
一次加害者こそ、同じ目に遭うべきだと私は思う。
「目には目を、歯には歯を」
なお、結婚してから離婚を決意するまでの七年間、私はオット側の親族に対して誠意を持って接していました。
(オットから、姑や義姉家族とは仲良くするように言われていたし、言われなくても当然のことですし。)
よって、私のほうから敵意を示したことは一度も有りません。
義次姉の長男が不登校になった時の話
義次姉の長男(以下、「一男くん」と記します)が高校3年生の秋に不登校になった時も誠実に協力しました。
義次姉家族は、同じ敷地内に住んでいました。
義次姉が本人からなんとか聞き出したところによると、イジメなどが原因では無さそうとのこと。
真面目で朴訥、物静かな子で、顔立ちも菩薩様のように優しく、嫌味なところが全く有りません。
V家にとって(義次姉の要親にとって、と言うべきか。どちらにせよV親にとっても)、初孫で期待され、
生まれた時から何らかのプレッシャーを感じ続けてきて、チョット疲れちゃったのかもしれないな…
と、私は勝手に解釈していました。
実際のところは、本人から何も聞いていないので、分かりません。
「どうして、心身が動かなくなっちゃったんだろう?」
と、おそらく、本人にも分からなくて上手く説明できなかったんじゃないかなあ・・・。
オットが、「ウチの家で預かるわ。」と提案したのです。
具体的にどう協力したら良いのか私には分からなかったので、全面的にオットに従いました。
「オマエ、一男の学校に行って、担任と話をしてこい。」
と、オットに命じられました。
(へ? 私が? なんで?)
と思いましたが、訳もわからないままオットに従いました。
当時、私は第二子の出産後で育休中だったので、オットからは「自由に動けるやろ」と思われていたと思います。
(一男くんが不登校になった時、私は産後2~3ヶ月くらい)
『育休』を何だと思ってるんだろ。
産後2~3ヶ月って、めちゃめちゃ眠い時期なのだけどなあ。
高校の担任の先生と何を話したかは、全く記憶に有りません。
一男くんに対しては、どう声をかけたら良いのかも分からないので、基本的にそっとしておきました。
当り障りのない会話をしていました。
しばらくして学校に通えるようになり、オットから「一男の分も弁当作ったって(=作ってあげて)」と言われ、従いました。
料理に自信のない私はイヤだったんだけどね。
決して一男くんのことがイヤだったんじゃないよ。
一男くんのことをイヤだと思ったことは一度もない。
ベテラン主婦である義次姉のお弁当で育ってきた一男くんに、私なんかが作るお弁当は申し訳ないんじゃないかと。
もちろん、一男くんは文句を言うような子じゃないし、私は平身低頭の気持ちでいっぱいでした。
ある日、うっかり者の私は、お弁当にお箸を入れるのを忘れたことに気が付きました!
どうしよう!と焦りました。
オットや私なら、職場に置いてある割り箸などで対処できます。
でも、やっと登校できるようになった一男くんに、職員室や食堂でお箸を借りるという行為は、もしかしたらハードルが高いことかもしれない。どうしようどうしよう。。。
オットの携帯に電話をかけました。
「学校まで持っていったれや。」と言われました。
やっぱり、そうだよね。。。
学校まで行って、職員室に居らした先生に託しました。
(記憶が曖昧なので、もしかしたら、お箸では無く、『お弁当』本体だったかもしれません。)
なんとか出席日数を満たしたようで卒業できたので、ほんとに良かったです。
以降、オットのお手柄自慢話の一つになりました。
オットが一男くんに、声掛けをしたのか、したのならどんな内容だったのか、等、私は全く知りません。
身内ではない第三者が介入すべき
「夫婦の問題は当人たちだけにしか分からない」等とよく耳にしますが、
DVに関しては第三者が介入すべきです!
学校内の問題でも同様だと思います。
学校の教師や教育委員会など信用できません。
加害者は、被害者をマインドコントロールしているだけでなく、
身内の人間まで巧みに言いくるめてしまいます。
客観的に正しく判断できる人が必要なのです。
私は子どもの頃から喧嘩両成敗の考えを持っていたし、オットからは「俺が暴れるのはオマエが悪いから」と言われ続けてきました。
確かに、結婚初期の頃は私も反論しようとしていましたが、結局、オットからの暴力・恫喝・脅迫で抑えつけらました。
客観的に公平な目で見たら、明らかに一方的なのですよ。
その他の二次的被害
周囲の人々からの二次加害(セカンドハラスメント)による被害だけでなく、
付随して起こる二次的被害は、
- 日常生活や社会生活に支障をきたす
- 経済的困窮
- 健康被害
等々、たくさんあります。
被害者側が逃げないといけない(DV被害者はシェルターへ、いじめ被害者が転校を余儀なくされる)等、
何でもかんでも被害者側に負担がかかることに、理不尽さを感じます。
健康被害・経済的困窮
私が一番困っているのは、やはり「心身の不調」です。
「元気であれば何とかなる!」と楽天的に生きてきた私の根本である『元気』が出なくなってしまった。
健康被害は、経済的に困難な状態に繋がります。
学校不信
DV元オット・その両親・長姉が学校の教師だったので、
学校の先生に対する信頼感を持てなくなりました。
学校不信です。
(自分自身が小中学生の時などは学校へ行くのが大好きで、先生方のことも好きでした。)
例えば、わが子たちの学校行事を観に行くのが苦痛。。。
学校行事でのわが子たちの頑張りは、観たい!
でも、DV元オットのことが思い出されて気分が悪くなる。
例えば、PTA活動。
先輩ママ曰く、
「役員になれば、先生方と仲良くなって、わが子のことをより気にかけてくれるようになる」と。
その考えは、確かに正しい。
でも、私(=元オット(中学教師)による性暴力・DV被害者)は、別に先生方と仲良くなりたいと思えない。
びっくりしたのは、娘の中学の部活動で、試合の打ち上げとして保護者も参加して顧問の先生も一緒に居酒屋へ行くこと。
さすがにソレは違うんじゃない?と感じたので、私はすべて不参加。
「仕事(塾講師)があるから。」と言い訳して。
そういや、打ち上げの飲み会中にウチの娘が発熱し、飲み会メンバーの半数以上がインフルエンザに感染したので、娘にとっての中学最後の春合宿は中止になった。。。
人間関係
わが子たちの学校の先生や職場の人間の中で、威圧的・高圧的でエラソーに喋る人のことが、超苦手になった。
元オットを彷彿とさせ、怖くて心身が縮こまってしまう。
引きこもり
私は二次被害を避けるために、人と接する時間を減らした。
黙り込んだ。
私の体調を気遣ってくれる友人からの「お互い様やから」と言う言葉すら苦痛に。
だって、体調が安定しない私は、「お互い様」に対する「お返し」ができる日がくるのか先が全く見えないし、
そうすると、一方的に気遣ってもらうばかりでは申し訳なくて。
引きこもって、友達とも疎遠になってしまっているので、
やっぱり、「心身の不調」が一番のネックです。
被害者のイメージ
「本当の被害者なら明るく振る舞えるはずがない(、だから冤罪だ)」などという被害者に対する批判が有ります。
実際、心身にダメージを受けて臥せっている被害者の方々は多いと思います。
けれども、被害者には一人ひとりそれぞれの事情・ケースがあります。
私自身は、ずっと平静を装ってきました。
中学生の時にV(後のDV元オット)と交際していたことについてモヤモヤしながらも「恋愛だ」と思い込もうとしていました。
結婚して直ぐに顔をボコボコに殴られた時は翌日アザだらけの顔で職場に行き、「私が悪かったから。大丈夫。」と同僚に笑って説明するなど、自分の至らなさが悪いのだと思い込んでいました。
DV被害を受けていると気づいてからも、被害者として100%の自覚が直ちに生まれるわけではありません。
DVオットからの洗脳で、「自分にも悪いところがあったからオットが暴れた。」という思い込みが染み付いているからです。
カウンセリングを受けることを重ね、じっくりと年月をかけて、
「暴力を受けてもよい人間など存在しない」
ということを理解していきました。
被害者も、日常を生きていかないといけません。
なので、心の中は土砂降りの雨なのに、前を向いて笑顔を見せていかねばと、自分の心の傷と闘っています。
「虐待(性暴力・DV・いじめ)の加害者こそ下を向いていろ笑顔を見せるな安穏な暮らしをするな」と私は思います。
これらの加害者を私は「人」として認識していないので、尊重することはできません。
よって、「加害者にも未来がある」という意見には断固反対します。
被害者への対応
繰り返しお伝えしていることですが、
被害者に適切な対応ができるのは、専門家である心理士さんでしょう。
信頼できる専門家を探して連れて行くことも被害者に対して出来る支援です。
専門的知識を持たない私たち素人が被害者と関わる時は、
真摯な対応で。
心に傷を負ってボロボロ状態ですから。
このページの最初のほうで、
二次加害(セカンドハラスメント)とは、「被害者の心の傷口に塩を塗る」行為であると述べました。
決して「塩を塗る」ことのないように。
具体的な対応としては、
このページの冒頭でリンクを張ったサイトに、「被害者への接し方」が書かれていますので、参考になさってください。
被害の際に起こる「凍りつき反応(freeze response)についてはコチラ
感想
今回の投稿(このページ)では、かなり怒りを吐き出してしまいましたな。
離婚裁判当時(約20年前)は、DV被害による感情麻痺・思考停止でボーッとしていて、
怒って良いのか、また、どういうことに対して怒れば良いのか、
自分では判断できませんでした。
その後も、日々の生活に精一杯で、きちんと過去と向き合うこと無く、
前向きに生きていくことを心掛けてきましたが、心身の不調は改善されませんでした。
きっと、ちゃんと怒らなきゃいけなかったのです。
抑え込んできた自分の気持ちや感情をしっかり出していかなきゃダメだったのです。
怒りや悲しみなどの感情を表現することで、過去を清算していければ良いなと思います。